【ミニ・エッセー】 「ホワイト・デー」
数年前のこと。入院していた彼女を見舞ったとき。
ちょうど、ホワイト・デーの時期だったので、それとなく、何がいいか聞き出した。
彼女の大好きなものだからと、ふたつ用意して翌日、宅急便で送った。
渡しに来た看護婦さん。
「あら、ふたつあるから、可愛らいいパンティとブラじゃないの」
「 (＃▽＃)、フェ、フェラガモの香水です！！」
この間、くつしたの数が少なくて不自由しているようだったから、
小さな足に合うものを、ふたつ、みっつ、みつくろって、近所の「ピアゴ」を出た。
手渡した時の、
ヽ(*´∀｀)ノ に、つられて
他に、不自由しているものは、ないかな、と思ったら、あった。
さすがに、これは 私ひとりで「ピアゴ」には、行けそうにない。
でも、時期が時期だけに、いけないことも、ないかな。
結局二人して出かけた。
グリーンにピンクの刺繍のあしらったものを選んできた。
今頃、あの看護婦さん、クシャミしているかな。
