叔父に一言で、
「言ってはならぬこと」
「言わねばならぬこと」
を教えられた。
ある日のこと、親戚が集まった叔父の家で。
歓談中、AおばさんのことでBおじさんが、ちょっとした冗談を言った。
私「それに関しては、ノーコメント、ノーコメント」
すかさず、叔父が
「そう言った時点で、コメントしているんだよ」
振り返れば、「社交的」性格を隠れ蓑に職場や友達の集いで、ずいぶん「言わなくていい」ことを、べらべら喋っていたかもしれない。
叔父のアドバイスを思い出すことが多くなり、この頃は「軽々に」軽口はきかなくなった。
ただ、叔父の二番目の教え。言うべきことは、さっと言う。「あの時のアドバイス」
昨日、横断歩道を渡ろうとすると、それに割り込むように乗用車が歩行を遮った。
次の瞬間、ちょうどバックのナンバープレートが目の前にあった。
ふと、歩道を見ると警察が立っている。
「おまわりさーん、この〇〇〇〇、横断歩道の通行を邪魔したよ~」