「あれ、お客さん、このあいだも ご利用頂きませんでしたか?」
女性ドライバーで、「電気自動車」のタクシー、綺麗な声だなあと会話をしていたが、向こうが最初に気づいた。
何とも言えない、あたたかい気持ちに包まれました。
これは、袖触れあうも多生の縁と、慌ててカバンの中を探しました。
何か、手渡したい、そんな気になって。思い切って差し出してみました。
「失礼ですが、これ、記念パーティでたくさん頂いたものなんですが。私は家にもあるし、よかったら何かの縁、どうぞ」
カバンにあったのは、唯一といっていいこの本だけ。
にっこり嬉しそうに、受け取られました。
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