1/23/2018

【古典百景】手紙

古典百景】室町時代の手紙(浄土真宗、8代目 蓮如上人から門徒の方々に)

人から人へと書き写され、全国津々浦々で読まれた。今でいう「ネット革命」の如し。
中でも、この「八万の法蔵」と言われるものは、有名である。
これらの手紙によって、「これが正しい仏教、親鸞聖人の教えなのか」と驚きをもって受け入れられた。
天台宗などから、浄土真宗に改宗する寺が多く現れるなど、その波紋が うかがい知れる。

(大意、解説)
百科事典を丸暗記している物知りでも、後世 (死後、後生) を知らなければ愚者だと言われる。
なぜだろう。死は必然の未来だから、死後を知らないのは、着陸地を知らずに飛んでいるパイロットと同じだ。生まれたときが飛び立ったとき行く先がわからねば、どんな結末に終わるか、、(後略)
《大意、解説  原文引用》「なぜ生きる」(1万年堂出版、2001年)


Even if he knows eighty thousand teachings of the Buddha,

Even if he knows eighty thousand teachings of the Buddha, a man who knows nothing of the life to come is a fool. Even a nun who cannot read or write is wise if she knows the life to come.

Even if you have memorized the contents of all the sutras and books ever written, if you do not know what will happen after you die, you are a fool. If you do not know what will happen after you die, you are like a pilot flying without knowing where he is headed. Birth is the start of a life journeyーwhat happens if the destination remains unknown? Here is a vivid description by a very successful salesman in Japan.
"Where shall I go? Uh-oh, no clue what airport I'm supposed to land at. No map or compass, either, I see. Oh well, the fuel tank's full and the plane's in good shape, so I'll just sit back and relax. As long as I'm enjoying myself, everything will be fineーno need to worry about what lies ahead." 
In time, fuel starts running low. This corresponds to the waning years of life.
 "Oh no, I can't go on flying any more! I thought all would be well if I was enjoying myself, but this is awful. The terrain below is mountainous. Nothing like a landing strip in sight What do I do! What do I do!" 
The pilot turns pale and panics, eventually crashing into the side of a mountain and bringing his life to its tragic end.  

from  YOU WERE BORN FOR A REASON   The Real Purpose of Life   
(Ichimannendo Publishing,Inc.)


1/21/2018

「ぜんざい」の由来(お汁粉、善哉)

前略
久しくご無沙汰しています。
先週、お店で ぜんざいを頂きました。
猫舌の彼女は、「ぬるめで」とたのんでいました。
「この汁、善いかな(善哉、ぜんざい)」と弟子をほめたのは、室町時代の一休和尚とのこと。これが由来とも言われています。




時はさかのぼり2600年前のある日のこと。
「今日は、普段とは全くご様子が異なり、光り輝いておられるようです。どうされたのでしょうか」
「よく問うた。善いかな、甚だ快し」
誰よりも長くおそばにつかえていた仏弟子 阿難(あなん)が問い、師の釈迦がほめちぎりました。
「善哉(よいかな)」と弟子を褒める言葉は、多く経典に見られます。一休がそれを知っていたのも当然です。
しかし、生涯に説かれた7000巻余りの経典に、このような例は他に見られません。
「光顔巍々(こうげん・ぎぎ)」と察知した弟子を「善哉」と褒めたのです。
「今までこのようなお姿を、見たことがない」と弟子の阿難が驚いたのも無理からぬことでした。
釈迦はこのとき、我に最も説き聞かせたきことあり、と聴衆の前に立たれたのでした。
その時の説法の全記録が、有名な「大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)」といわれるものです。
釈迦が話したくて、話したくてたまらなかったこと。
自分の師匠である阿弥陀仏がなされている約束(本願)が、それです。
釈迦仏は、弥陀仏の本願を全身全霊、褒め讃えました。
時を経ても色あせぬことのなきこの経典の漢訳が、実に、12種類に及ぶのもうなずけます。
古来、インド、中国、日本で、多くの先人がこの経典に惹かれました。
それは、すべての人々に、
「生きる意味があるのだよ。絶対の幸福になるための人生なんだよ。どんなに苦しくても、この目的果たすまでは、生き抜きなさいよ」と仏が、「これが言いたくて私は生まれてきたのだ」と宣言されたものだからです。
資料:月刊誌とどろき 1月号(チューリップ企画、発行)

1/04/2018

【今日の仏語】は『常行大悲(じょうぎょうだいひ)』の2回目です。

尊敬している方の文章です。
---------- 転送メッセージ ---------

元号が来年変わることになりました。

幻の昭和64年、私は学生でした。

天皇崩御のXデーはいつか、世間の関心が集まり、

皇居付近が厳戒態勢でした。

夜勤バイトの帰り、半蔵門駅の近くで警察から職務質問を受け、

鞄の中を見せろと言われたのを思い出します。



【今日の仏語】は『常行大悲(じょうぎょうだいひ)』の2回目です。


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江戸時代の武家は40歳を過ぎると、家督を息子に譲り、

息子が出仕して、自分は隠居し、「翁(おきな)」といわれました。

40歳を過ぎた西郷隆盛のことを西郷翁と呼びましたし、

桃太郎などの昔話に出てくるお爺さんお婆さんも、

40歳くらいだった可能性が高いです。



私は当年48歳、当時なら「翁」といわれる隠居の身ですから、

わがままや不平など青臭いことを言っていたら、

「あの歳でまだあんなことを言っている」

と人から馬鹿にされる歳になったことを自覚すべきで、

年齢相応の、円くなったところも必要だと思っています。



しかしその一方で角を取ってしまってはならないとも自覚しています。

ムキになったり、我を忘れて熱くなったり、

周りを忘れて没頭したり、子供のように何かに夢中になったり、

そういう面をなくしてしまうほど老成する歳ではないと思っています。

情熱を失ったら、何かを創造したり、変革したりはできません。

情熱が創造と変革のガソリンです。



伊能忠敬が55歳からの17年間で地図の測量をしたこと、

ファーブルが54歳から28年間かけてファーブル昆虫記を書き上げた

などと聞きますと、何かを成し遂げるための一心な情熱は

決して若者だけの特権ではないと知らされます。



そして何よりも高齢になられた親鸞聖人のほとばしる情熱を知る者として、

その御跡に続きたいと念願する親鸞学徒として、

穏やかな隠居など全く無縁でなければならないと思っています。



歎異抄には、還暦を過ぎられた親鸞聖人が、

関東からはるばる京都まで信仰の悩みを尋ねにきた人たちに、

叱り飛ばされているお言葉が残されていますが、

怖いばかりの親鸞聖人の迫力と熱意が伝わってくるようです。



また84歳で親鸞聖人は、50歳の長子・善鸞を勘当なされています。

歳を取ると、若い者の顔色を伺って迷惑をかけないように生きる、

という人が多くなってきますが、聖人は、さにあらず。

84歳で、ご長男を勘当されるのですから、すさまじい気概です。

「今日よりは親と思うべからず、子と思うこと思い切りたり」

断腸の思いの義絶状の文面には鬼気迫るものがあります。



どれだけ年をとっていこうが、打算や保身を度外視して、

情熱のすべてを注いで突き進まねばならないことを、

親鸞聖人のお姿から学ばせていただきます。

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