12/26/2021

十年のみかん

家内の親友から今年もまた冬の「太陽」の宝石箱が届きました。 いつもの通り、二人の「葉っぱ」がひと組添えてありました。 心の奥が暖かく、熱くなります。もう十年になります。

12/19/2021

嗚呼、神田沙也加さん、、、

最近は万年筆や筆から離れて、パソコンばかりに向かって文章を書いていました。 今更ながら、筆はいくら書いても疲れない。癒される。つくづくデジタルはストレス強いンダなあと思いました。 10月ごろから、ソワソワ準備を重ねて、ようやく完成。 嗚呼、神田沙也加さん、、、

12/17/2021

拝啓 「カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス」御中

写し) 「カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス」御中 こんにちは。私はラジオが大好きで。なかでもお気に入りは、貴番組です。 数年前、家で静養していた私の心をワクワクさせてくれました。 元・文芸誌編集長の大村彦次郎さんの、語り口、お声が、なんとも言えず、しぶくて、やさしくて。 語られるエピソードの数々が明治、大正、昭和の作家にわたり無数の宝石のようで。知的好奇心を鼓舞され沈みがちな私を、どんなにか励まして下さったことか。 何度も「聞き逃し」機能で繰り返し拝聴しておりました。 久しぶりに、番組をお聴きした時、お相手役の宇田川清江さんの懐かしいお声に癒されました。ただ渋いお声は少し若い方のようで。 下記の文章は静養していた頃書いてあった下書きを完成したものです。 未完のままでほっておけば、悲しい胸騒ぎを、そのままにしておけたのにとも思いますが。 ありがとうございました。 https://note.com/simizuh/n/neec2fc639f3c ノーベル賞に殺されたのか、川端康成と三島由紀夫

1/22/2021

ウオッカは好きですか/SMIRNOFFの底力

 Do you kike Votoka?    

This is a  marketing job story about Smirnoff.
    
客が席に着くと、キンキンに凍ったボトルからグラスに酒を注ぐバーテン。
チェイサーはビール。
ルーチンワークに常連客は満足する。
ボトルのラベルは、 SMIRNOFF。

ロシアの酒として知られているウオッカですが、アメリカが多く消費しているようです。
20世紀のある年、このSmirnofのマーケットに新興勢力が目を付けました。
価格競争力を武器として若年層を取り込もうとしたのです。
迎え撃つSmirnofのマーケティング戦略は、今もマーケターの語り草となっています。

ロシアは極寒。ブドウは育ちません。大麦やジャガイモなどを原料としてロシア人の胃袋を温めました。
ロシア帝国が傾くと、皇帝はフランスに逃亡、皇帝御用達のSmirnofブランドは紆余曲折を経てアメリカ大陸に渡りました。
アメリカでのSmirnofの購買層の詳細を私は知りません。
ただ恐らくは、賃金の安い労働者、若年層には高嶺の花だったのかもしれません。

さてこの新興勢力にはどう対抗したらよいのでしょうか。無策では収益が落ちることは火を見るよりも明らかです。
1、電通と博報堂のような企業に広告キャンペーンのコンペを依頼する。
(若者受けするようなのを、いっちょ頼むと)
2、販売チャネルを増やす。
3、価格を下げる。
これでは新興勢力に勝利するかもしれませんが、コストがかかる。売り上げが下がる。
何れにせよ、利益は減ります。

Smirnofは、どうしたのか。
「ああ、どうせ飲むなら、SMIRNOFFがいいよね」それまでSmirnofを飲まなかった若者が飲むようになり、「へえ、それいいねえ」と既存客がより多くの金を払った。
売上も収益も増えました。結果、新興勢力は、市場から消滅。

Smirnofは、価格を引き上げたのです。
正確に記しますと、ブランドを三つに分け、
高級SMIRNOFF、今までのSMIRNOFF、新興勢力と同価格のSMIRNOFF。
これらを市場に投入して勝利したのです。


(参考/謝意)
NHKラジオ第2 仕事学のすすめ 山崎将志氏


https://note.com/simizuh/n/n05ea2036f27f

1/20/2021

芥川賞発表の日に寄せて/森鴎外と松本清張の因縁

こんばんは

昭和の時代、九州小倉で今か、今かと受賞の知らせを待っていた人がありました。
直木賞候補となった松本清張氏でした。
氏は朝日新聞に勤務するかたわら、地方の文芸誌などに投稿を続けていました。
 
或る時、三田文学から執筆依頼が舞い込みました。
三田文学。中央の雄、東京の三田文学。
地方の文芸誌とは、いわゆる別格です。
しかし、その時の氏には、書く題材がない。
苦心のすえ、幼いころの体験を元とした作品を送りました。
また依頼が来ました。
それに応えた作品が、直木賞候補となったのです。
 
しかし、発表当日、新聞発表には別の作品名がありました。
今でこそ、世の中の華やかな脚光を浴びますが、当時は新聞の片隅に発表される程度だったそうです。
落胆する氏の目が、後日の新聞にくぎ付けになりました。
「芥川賞、受賞作 松本清張氏 『或る「小倉日記」伝』」
 
この原稿が、直木賞選考委員の手に渡されて一読した柴田錬三郎氏は「これは、芥川賞だな」と、直木賞候補から外したのでした。
今は、芥川賞・直木賞、同日選考、発表。
当時は違いました。最初に直木賞が選考され発表、時を移して芥川賞発表となるのでした。
芥川賞選考委員は、みな面食らったでしょう。       
 
明治時代、森鴎外は医学を学ぶためドイツに留学しました。帰国後、「舞姫」など発表、時代の寵児となりました。
しかし、同時代の漱石と異なり、二束のわらじで通しました。
ついには、軍医として頂点に上り詰めます。
その途上、どうしたことか、中央から九州小倉へと任を命じられたのです。
鴎外は日記を残していました。
 
松本清張氏は、その日記を題材として、小説を中央に発表したのです。
不思議な巡りあわせです。
中央から切り離され、一時文壇から遠ざかった森鴎外。そこから中央にのぼった松本清張。
 
ある新聞社に、くぐもった声で、問い合わせがありました。
「芥川賞を受賞したのは松本清張ですか」
「そうですよ」
自宅近所の公衆電話まで歩いてゆき、松本清張氏自身が、ライバル紙に受賞の真偽を確認したのでした。
朝日新聞の社旗を翻した黒塗りの車が、氏の自宅に到着したのは、その直後のことでした。
 
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(注)因縁(いんねん)
 
[仏語] 原義は「因縁果の道理」、略して「因果の道理」とも。
因果律とも言われる。
釈迦の7000巻余りの経典に通底する根幹の教え。
これを「内道」といい、これに反するものを「外道」と釈迦は教えた。
 
因縁果は、「因縁生起」とも表される。
因と縁が結び付き、結果が現れる(生起する)
「因縁生起」を略されたのが「縁起」
 
世間一般で言われる「縁起が悪い」「縁起がいい」などの考えは、仏教ではあり得ない誤用。
 
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(参考・謝意)
カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス
元文芸誌編集長、大村彦次郎氏の語り

<仏語の注は、カルチャーラジオ
NHKラジオアーカイブスとは関係ありません>
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https://note.com/simizuh/n/n7b5cb97170c7 


1/17/2021

1枚の絵に込められた譬え話


本日は、拙宅の仏間にある絵について。
仏教の布教使の方を招待しお話をお聞きしました。
 
この絵は、2600年前、インドで活躍された釈迦のたとえ話を絵にしたものだそうです。
(釈迦が80年の生涯、説法されたことは、7千巻以上のお経として残っていて、その7千巻の経典は、この1枚の絵を理解できれば、すべて聞いたことになるとのことでした)
 
ネットで調べてみました。
この話は、ロシアの文豪トルストイも
「これ以上、人間の姿を赤裸々に表した話はない。単なる作り話ではなく、誰でも納得のゆく真実だ」
と驚いていたそうです。
https://ameblo.jp/don1111jp/entry-12262013643.html












1/11/2021

元EXILEのATSUSHIさんが絶賛していた本を読んでみました

三連休に、じっくり読んで、びっくり!
「なぜ生きる」(1万年堂出版)
元EXILEのATSUSHIさんが、不幸に見舞われたとき、この本に救われたとインタビューで言っていました。

~むずかしい言葉の解説~
◆「無明の闇(むみょうのやみ)」
死んだらどうなるか分からない、死後に暗い心。
本文 134頁

◆「後生(ごしょう)暗い心」
「後生」とは死後のこと。「暗い」とはわからないこと。死後ハッキリしない心を「後生暗い心」とか「無明の闇」といわれる。
本文 140頁

◆「火宅」
火のついた家のこと。
(『歎異抄をひらく』から)

◆「大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)
釈迦の七千余巻のお経の中で、唯一真実の経。
(『なぜ生きる2』から)

◆「釈尊(しゃくそん)」
◆「親鸞聖人(しんらんしょうにん)」
2600年前、釈尊(しゃくそん=釈迦)は、全人類の救われる道を、説き明かされていかれた。
それが、仏教である。
その釈尊の本意を、明らかにされた方が、日本にお生まれになった親鸞聖人である。
(アニメ映画『世界の光 親鸞聖人』シナリオ から)

書籍の出版社は、いづれも1万年堂出版








1/06/2021

この1行を読めば、万巻の書を読むに勝る

正月そうそう、堅苦しい文章ですが。。。
世界の哲学者、思想家あこがれの書、教行信証(きょう・ぎょう・しん・しょう)。
 
その最初の1行について述べられているところです。
この1行が読めれば(内容が分かれば)6巻ある大部なこの書物を全部読んだことになると言われます。
 
世界の3大偉人、4大偉人と言ってもトップにあげられる釈迦。
その釈迦が35歳12月8日に仏のさとりを開かれてから、80歳2月の15日に涅槃(ねはん)の雲にお隠れになるまでの45年。
その間、仏として教えられたことは、7千巻余りの経典として残っています。1日、1巻読んでも20年はかかります。
 
実は、この1行に、7千巻の経典が圧縮されているといっても過言ではありません。
 
~むずかしい言葉の解説~
 
◆無明の闇(むみょう の やみ)とは
「死んだらどうなるか分からない、死後に暗い心」をいう。
(本書『なぜ生きる』2部 5章 134頁)
 
◆親鸞聖人(しんらん・しょうにん)とは
2600年前、釈尊(しゃくそん=釈迦)は、全人類の救われる道を、説き明かされていかれた。
それが、仏教である。
その釈尊の本意を、明らかにされた方が、日本にお生まれになった親鸞聖人である。
(アニメ映画『世界の光 親鸞聖人』シナリオ から)
 
◆弥陀(みだ)とは
阿弥陀仏のこと。
経典には大日如来(だいにち・にょらい)や薬師如来(やくし・にょらい)など数多くの仏(=十方諸仏:じっぽう・しょぶつ)が説かれているが、中でも阿弥陀仏は本師本仏(ほんし・ほんぶつ=師の仏)といわれ、あらゆる仏を指導する、大宇宙最高の仏だと釈迦(しゃか)は説いている。
(『親鸞聖人を学ぶ』から)
 
◆弥陀の誓願(せいがん)とは
阿弥陀仏のお約束のこと。本願ともいわれる。
(『歎異抄をひらく』から)
 
※上記書籍の出版社:1万年堂出版