8/17/2015

【時事評論】(言葉の実験室002)

キャッチーな文章の解剖。

(キャッチー= 分かり易い。考えの不要な。そうに違いないと容易に思われるような)


(解剖方法 = 国家を会社に置き換える)



ある会社の謝罪会見 (一部引用。全文下記)


「新規採用の数も多く、これからも多くの若者が我が社と縁を結ぶことでしょう。

彼らにも、過去の過ちを直視し、それをよく知った上で今後の行動規範の糧としてもらいたい。入社後の社内教育プログラムでは、当時社内で何が起こっていたのか、発覚後の社会ではどんなことが起こったのか。社内資料や新聞報道、テレビのニュース番組の閲覧などを通じて記憶の継承に勤めています。

犯した罪の重さを常に感じて温情を忘れずに感謝してゆく。ただ頭を下げるのでない。これこそが本当の意味の謝罪を貫くことだと信じます」



(全文)

「我が社は過去にケタ外れの巨額粉飾決算という過ちを犯しました。

あれから数十年たちます。その間、社外取締役を迎え、新たなガバナンスを掲げ、経営の健全化に努めて参りました。

皆さまの暖かい眼差しの中、社員たちも温情に感謝しつつ、信頼回復に励んで参りました。


ただこれで、済んだということになるとは考えません。

社員ひとりひとりが、過ちのプロセスを直視し、学ばなければと考えております。

新規採用の数も多く、これからも多くの若者が我が社と縁を結ぶことでしょう。


彼らにも、過去の過ちを直視し、それをよく知った上で今後の行動規範の糧としてもらいたい。入社後の社内教育プログラムでは、当時社内で何が起こっていたのか、発覚後の社会ではどんなことが起こったのか。社内資料や新聞報道、テレビのニュース番組の閲覧などを通じて記憶の継承に勤めています。

犯した罪の重さを常に感じて温情を忘れずに感謝してゆく。ただ頭を下げるのでない。これこそが本当の意味の謝罪を貫くことだと信じます。


何よりも社員には日々の業務を通じて社会貢献に励んでもらいたい。

そうすることによってのみ、やがて社外の皆様からの信頼、信用をより堅固にすることが可能であると確信します。」

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