9/13/2015

愛読書

(去年のフェイスブックから)
NHK朝の連ドラ「花子とアン」
愉快なやり取りにスカッとしていました。
最近は、戦争中の話になり、ちょっと明るさがなくなりましたが。
今日の放送のシーンで。
  
「防空壕の中で、考えたの。明日死ぬとなったらどうなるかと」
「ボクは、一日、花子さんの本を読んでいたいな」
と答える主人。
「明日、死ぬというのに?」

同じ状況に、作家の司馬遼太郎さんが選んだ本は。

司馬遼太郎さんと言えば、作家の中では、「作品のエピソードは沢山あるが個人的なエピソードは少ない」とある著名な編集者が言っていました。
「その逆は、松本清張さんです」とも。

「竜馬がゆく」を執筆するのに、トラック何台分もの資料を読んだとか。
自分の作家人生を逆算して、最上の充実期を定め、代表作「坂の上の雲」を書き始めたとか。

何しろ、地方に取材旅行に行かれるにしても、その地を全て調べ尽くされる。
そこに住む人に道を聞かれても、さらさらと地図を書いて、近道も教えてしまう。
徹底して調べ、それで、現地の風を感じられる。

司馬遼太郎さんに、あるとき「赤紙」が届きました。
いわゆる、戦争に行かなければならなくなったのでした。

司馬さんは、一冊の本を携え、戦地に赴きました。
そのたった一冊の本を、戦場の宿営地の中で、片時も離さず
ぼろぼろになるまで 読まれたそうです。

日本の三大古文と言えば、鴨長明の『方丈記』、『歎異抄』、吉田兼好の『徒然草』
この順でほぼ60年間隔で成立しているそうです。

その中の一冊が、ぼろぼろになるまで 読まれた古典です。

私は、司馬遼太郎さんの人となり、作品について詳しい訳ではありません。
ただ、なにか こう、一言一言が、心にしみるのです。

ブログに書いてみました。
投稿名 「司馬遼太郎さんについて」
私のブログ
 


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