9/05/2014

気になる 文章から 【無常と仙崖と告白】

気になる文章をピックアップしています。
(メールマガジンから、一部、編集)





日付: 2014年9月4日 10:59
件名: No.1361【無常と仙崖と告白】

こんにちは。菊谷隆太です。

いつも読んでいただき、どうもありがとうございます。

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近所に羅漢果ソフトクリームの美味しい店があるのですが、

そこのチケット4枚ある方からいただいて、

最近よく食べています。

羅漢果とは砂糖と違って天然の甘さがあり、

ソフトクリームも一個食べても甘さ控えめであっさりしていて、

すっかりファンになりました。

でもいい年の男が何食べてんだ、と思われるかと

なんか気恥ずかしいんですよね。



【今日の仏語】は『無常』です。



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「いつ死んでもいい」

「これで死ねたら本望だ。」

「死んだ方がましだ。」



『死ぬ』

この、人間にとってもっとも重く、厳粛な一大事が

あまりに軽く扱われています。



子供のとき、海水浴をしていて、

沖のほうに泳いでいくと

海の色が青黒くなってきて、

ふとこの底は何百メートルあるのか、

何がこの海面の下で起きているんだろう、と思いを馳せると

急に怖くなって

未知の世界に身体半分預けているのが頼りなく、恐ろしくなって

あわてて砂浜の方に泳ぎ返した思い出があります。



あるいは果てしない宇宙のことを考えていると

圧倒的な時間、空間の前に

怖くなって眠れなくなったこともありました。



わが身が『死ぬ』ということは、

幼いとき、海に感じた、

あるいは宇宙に感じた、

未知にして、圧倒的なところに

身をあずけていくような感覚があります。



しかしやはり死を目の前にしないと

その恐怖の実態は

とてもわかるものではないのだと思います。



こんな話を聞きました。



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一休の再来だと騒がれた、

博多聖福寺の禅僧仙崖が臨終を迎えた。



"ぜひ最後のご教訓を"

と弟子達が、紙と筆を捧げてお願いすると、

仙崖、承諾してさらさらと書いた。



どんな尊い辞世が貰えるかと、

固唾をのんで待っていた弟子達は

紙面を見て驚いた。


そこには

"死にともない

   死にともない"

とだけ書かれてある。



あれほど大徳と言われた高僧の、

これが辞世とあっては

和尚の徳にキズがつく。



途方にくれた弟子達は、

なんとかせねばと協議の末、

"さき程のお言葉も結構でありますが、いま一つお言葉を……"

と再度お願いすると、

快く受けた仙崖が、

やがてくれた書面を見て一同仰天したという。



先の言葉の上に、

"ほんまに

   ほんまに"

とつけ加えられていただけだった。

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"死にともない

    死にともない"

 ほんまに

   ほんまに"



すべての人間の、死に直面した、偽りなき告白でしょう。





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